緊急・災害時

安全の確保

登山中に事故が発生した場合、気が動転し平常心を保つことが難しいかもしれませんが、まずは落ち着いて周囲の状況を確認しましょう。
落石や土砂崩れなどの危険性がないかを確認し、安全な場所に避難することで二次災害を防ぐことが重要です。

応急処置

夏場で熱中症が疑われる際は、直射日光の当たらない風通しの良い場所に移動し、着衣を調整します。意識があれば水分をとらせます。また、頸部や脇の下、大腿部の付け根部分を濡れたタオル等で冷やしましょう。
冬場は、アルミブランケットやカイロなどで保温します。
怪我からの出血がある際は、患部を心臓より高い位置にし、清潔な布やガーゼで圧迫します。人手が足りない際は、周囲の人に協力を求めましょう。

登山中に救助が必要となった場合は、周辺の人に協力を求めましょう。特に、症状の判断に迷う場合であっても、救急車を要請してください。
山中は電波が入らず、携帯電話を使用できないところがほとんどです。無線機を持つガイドに協力を求めてください。また、救急隊員に引き継ぐため、傷病者の状況変化についてメモをとる必要があります。

救助要請時に伝えること

• 事故発生場所・時間
• 傷病者の氏名・年齢・性別・体重・血液型（場合により）
• 怪我の状況・状態等

台風や地震、津波、噴火などの災害時に安全な行動をとるために必要な情報が掲載してあります。