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屋久島の自然の魅力

島の中央部のほとんどが急峻な山岳部からなり「洋上アルプス」とも呼ばれている屋久島では、人の住む海岸沿いの集落より見える1000m級の山々を「前岳」、永田集落から望める永田岳を除き、「前岳」の奥に隠れて見えない中央部の山々を「奥岳」と呼んでいます。奥岳には、日本百名山の宮之浦岳(標高1936m)を中心に永田岳、栗生岳、翁岳、安房岳、投石岳、黒味岳などの1800m級の山々が連座しており、登山愛好家が憧れる見どころいっぱいの登山道があります。
しかし、奥岳の山容は大きくロングコースであるためしっかりとした登山計画と装備、そして相応の体力が必要になります。
困難な登山をして奥岳へ入らなくても比較的容易にヤクスギを含む屋久島の森林を鑑賞できるよう、自然休養林を利用して作られた森が「ヤクスギランド」(荒川地区)と「白谷雲水峡」(白谷地区)です(レクリエーションの森と総称されています)。「ヤクスギランド」では、ヤクスギ、モミ、ツガ、ヒメシャラ、ヤマグルマの巨木を含む原生林と、藩政時代のヤクスギの切り株、試し切りの跡等が見られ、人と森林の歴史的な関わりが学習できます。「白谷雲水峡」は、ヤクスギを含む照葉樹天然林と一面を覆う地衣蘇苔植物、その中を流れる白谷川の清流と、谷に重なり合った花崗岩の巨石からなる渓谷を愉しむことができます。

美しい森がある島の海は美しいと言われます。黒潮の恵みを受けた屋久島の海はサンゴ礁と岩場が混在する海で温帯と熱帯の魚類が見られ、日本一魚種の多い海とも言われています。また、永田のいなか浜は急峻な海蝕崖に囲まれた屋久島では数少ない貴重な砂浜で、北太平洋最大のアカウミガメ産卵地として知られラムサール条約にも登録されている国際的に重要な湿地です。

屋久島では樹齢1,000年以上のものを屋久杉、1,000年未満のものは小杉、また屋久島で植林されて100年未満の杉は地杉と呼ばれます。